浅野弁護士の所感
所感No・001「武富士 弘前支店・強盗放火殺人事件」
−−返せない借金を返そうとした悲劇・平成13年5月8日・
株式会社武富士 弘前支店・強盗放火殺人事件について考える−−
(記・2002年4月)
遂に、容疑者が逮捕されたが、やりきれない事件である。
A)容疑者は多重債務者であったとのこと。
B)無理をして住宅ローンを組み、やっと返済していた時に、仲人だった方に頼まれ、
消費者金融から200万円の借金の名義を貸したとのこと。
C)この仲人だった知人はその後失踪し、長男夫婦と入水自殺したとのこと。
−−名義貸しの場合、貸した者が、法的に弁済の義務を負う。
D)当然、この弁済が出来なくなり、賭博に走り、ますます苦しくなり、犯行に
及んだとのこと。
犯人に対して同情の余地は無いが、次の各時点で弁護士などに相談していたら、
事件は防げたと考えられる。
1)住宅ローンの返済が苦しくなった時点で、金融機関に出向き、
「弁済する意志はあるが、返済能力が低下した、付いては毎月の返済額を
低減して欲しい」と申し入れ、金融機関に協力して貰うことが可能であった。
2)消費者金融からの返済が不能になった時点で、他から借金して返済しようとせず、
近くの弁護士に相談して、債務整理、給与所得者の民事再生などを申立てること
により、解決は十分可能であった。
3)今月の返済に10万円が必要だが、手持ち資金が5万円しか無い。
このような場合に、有るだけ弁済しようとせず、自暴自棄となり、手持ちの資金で、
賭博、遊興に走る多重債務者の方がいる。悪循環であることはいうまでも無い。
この段階でも、まだ、弁護士などに相談し、問題解決ができたはずである。
借金が返せなくなったら、絶対に、他から借りて返済しようと考えてはなりません。
(参照「事件No・002「ロー
ンが払えなくなったら、払わない!」)
身近な弁護士、クレジットサラ金対策協議会の相談員の方など(参照「弁護士会」)が、
必ず、別の解決方法を、見つけ出してくれます。